腱鞘炎・バネ指の原因と対策を
確認していきましょう
「スマホの操作で親指が痛む」
「指を伸ばそうとすると、途中に引っかかりがある」
「指の痛みでものが握りづらい」
上記のような症状がある場合は、腱鞘炎・バネ指が疑われます。
腱鞘炎を放置してつかい続けていると、最悪指が動かなくなる可能性もあります。
メカニズムを知って、早めの対策をとりましょう。
こちらのページでは、腱鞘炎・バネ指が起こる原因と特徴的な症状、ご自身で行える対処法・予防法がわかりやすくまとめてあります。
指の痛み、引っかかりでお困りの方は、ぜひ最後まで目を通していただければと思います。
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目次
このようなことに悩まされていませんか?
- 親指の付け根が腫れている
- 腱鞘炎を繰り返している
- 指の引っかかりがあり、仕事に支障がでる
- 自分でも腱鞘炎を予防したい
腱鞘炎のメカニズムと症状
腱鞘炎は手をよくつかう方に起こる、指の痛みです。
悪化させると症状が長引くだけではなく、指の動かしにくさや引っ掛かりにもつながる場合があります。
痛みに対してスムーズな処置ができるよう、腱鞘炎のおもな原因と症状の特徴をこちらで詳しくみていきましょう。
腱鞘炎について
腱と腱鞘がこすれて炎症を起こしたものが「腱鞘炎」です。
腱鞘炎というと、手の親指の付け根に生じる「ドケルバン病」のことを一般的に指します。
●腱とは
腱とは、筋肉と骨とをつないでいる繊維状の結合組織になります。
●腱鞘とは
腱鞘とは、腱を包み込んでいる鞘状の組織です。
関節が動く際、腱が浮かないようにつなぎ止めています。
また、筋肉の収縮力が末端部分にまで伝わるよう、滑車のような役割も果たしています。
日常動作で関節を動かし、腱と腱鞘が何度も擦れることで腱鞘炎が起こると考えられています。
ドケルバン病では、親指を開いたり、伸ばしたりする筋肉の腱(長母外転筋腱、短母指伸筋腱)と手首の腱鞘がこすれて炎症を起こし、痛みを生じます。
【腱鞘炎が生じるおもな原因】
●同じ動作の繰り返し
腱鞘炎が生じるおもな原因として、手のつかいすぎが考えられます。
日常では、次のようなシーンがあげられます。
・スマホの長時間の使用
・デスクワークでのキーボードやマウスの操作
・テニス、ゴルフといった手首をつかうスポーツ
・ピアノやギターといった楽器の演奏
・美容師、建築関係、介護職など手をよくつかう仕事
・家事、育児
などです。
●姿勢不良
猫背で肩の緊張が強まっていると、腱鞘炎のリスクが高まるといわれています。
肩甲骨の硬さから、上腕、肘、手首と連動して動きが硬くなり、指や手首の腱鞘に負担がかかりやすくなるためです。
患部からは離れていますが、日常の姿勢も影響を及ぼしているといえます。
●女性ホルモンとの関係がある
「妊娠・出産」「更年期」における女性ホルモンの乱れによって、腱鞘炎は生じやすくなると考えられています。
腱を修復する作用がある「エストロゲン」の分泌が、上記の時期に減少してしまうためです。
また、妊娠・出産期に分泌が増える「プロゲステロン」は、腱鞘を収縮させる働きがあるといわれています。
特に産後は赤ちゃんの抱っこや授乳動作など、手首に負担がかかる動作が増えるため、腱鞘炎になる方が多い傾向にあります。
腱鞘炎のおもな症状
腱鞘炎には、次のような特徴的な症状があります。
●患部が腫れる
手首の親指側が炎症によって腫れ、患部に押した際の痛みも生じます。
●物をつかむ動作で痛む
親指を伸ばす、ものをつかむ、握るといった動作で、親指の痛みが誘発されやすくなっています。
また、炎症によって関節が動かしにくい、力が入りにくいといった状態になることもあります。
●放置すると長引く場合がある
痛みを我慢してつかい続けていると、炎症を悪化させ、症状を長引かせる場合があります。
しかし初期であれば手を休ませることで、痛みや腫れは軽減しやすいです。
【バネ指について】
炎症によって屈筋腱の腱鞘が肥厚し、腱がスムーズに通過できなくなったものを「バネ指」と呼びます。
手を握った状態から指を伸ばそうとすると、途中で引っ掛かりがあり、さらに伸ばそうとするとパチンとバネのように指が弾かれます。
バネ指は親指や中指、薬指に起こりやすく、悪化すると指を動かせなくなることもあります。
ご自身で行える腱鞘炎のチェック方法(フィンケルシュタインテスト)
手首を小指側に傾け、親指を内側に曲げます。
その際、親指の付け根の痛みが強まると、腱鞘炎が疑われます。
状態を悪化させないよう、速やかに下記でご紹介する対処を行いましょう。
ご自身で行える
腱鞘炎の対処法・予防法
腱鞘炎が疑われる場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?
また、腱鞘炎を繰り返している場合、日常でどのような点に気をつければ良いのでしょうか?
こちらでは、簡単に行える腱鞘炎の対処法と予防法をご紹介しています。
できるものから、ぜひ日常生活に取り入れてみましょう。
腱鞘炎が疑われる際の対処法
指の痛みや動かしにくさがある場合は、次のような対処法が有効であるといわれています。
●急性期の対処法(痛みが強い時期)
・手を休ませる、安静
腱鞘炎は手のつかいすぎによって痛みが生じていると考えられるため、まずは手を休めることが大切です。
バネ指の場合は、指の引っかかりを確認することもなるべく控えるようにしましょう。
初期であれば、手の使用頻度を減らすだけでも、痛みは軽減しやすい傾向にあります。
・冷やす
腫れが強く、熱感があるようであれば、袋に入った氷水を当てて患部を冷却しましょう。
冷やすことで炎症が落ち着いてきます。
また消炎鎮痛の湿布も、炎症や痛みの軽減に有効であるといわれています
・POLICE処置
安静は大事なのですが、動かなさすぎても関節を硬くしてしまい、腱鞘炎を長引かせる要因となります。
そのため、テーピングやサポーターなどで指の動きを制限しつつ、頻度は減らしながらも、適度に手をつかうことをおすすめします。
上記のように、できるだけ早期に日常動作に戻り、患部の治癒力を高めていく考え方を「POLICE処置」と呼びます。
※POLICE処置とは、保護、適度な負荷、冷却、圧迫、挙上を行うことです。
●慢性期の対処法(痛みが落ち着いている時期)
・温める
炎症が落ち着いたら、ホッカイロを当てる、サポーターを着用するなどして患部を温めましょう。
温めることで血行が改善し、損傷の回復に必要な酸素や栄養が運ばれやすくなります。
・ストレッチをする
腱が張っている状態だと、腱鞘と摩擦を起こしやすくなります。
ストレッチによって、筋肉、腱の柔軟性を高めていきましょう。
腱鞘炎には「手の指を一本ずつ反らす」「肘を伸ばした状態で手首を反らす・手のひら側に手首を曲げる」といったストレッチが効果的です。
お風呂上がりの筋肉が温まったタイミングで行うことをおすすめします。
日常的に行える腱鞘炎の予防法
腱鞘炎の痛みがおさまりましたら、再発しないように予防にも努めましょう。
●オーバーユースを避ける
腱鞘炎は手のつかいすぎがおもな原因となります。
痛みを繰り返すようであれば、運動メニューや練習時間などを見直してみましょう。
また、仕事でどうしても手をつかわないといけない場合は、30分〜1時間を目安に休憩を入れ、ストレッチやマッサージをして筋肉をほぐすことをおすすめします。
・前腕のセルフマッサージ
例)右側をほぐす場合
右前腕の太くなっている箇所(押してみて気持ちいい箇所)を、左手でぎゅっと握ります。
左手は握ったまま、右前腕を内側、外側と交互にひねると、楽に筋肉をほぐせます。
また机の上にボール(テニス、野球など)を置いて、前腕で転がしながら筋肉をほぐすといったマッサージ方法もあります。
●姿勢の改善
猫背で首や肩まわりの緊張が強まると、連動して肘、手首の動きも硬くなりやすいです。
次のポイントを意識して、日常の姿勢を改善しましょう。
・背もたれに寄りかからず、骨盤を立てて座るようにする。
・顎を軽く引いて、肩甲骨の上に頭を乗せるイメージで、自然と背中を伸ばす。
●リストリフトの使用
デスクワークでは、「リストリフト」を使用するのもおすすめです。
手首の下にリストリフトを敷いておくと、キーボードやマウスの操作時に、手首にかかる負担を軽減できます。
●間違ったつかい方を見直す
腱鞘炎を何度も繰り返す場合は、手首に負担のかかる身体のつかい方をしている可能性があります。
・スポーツ
テニスやゴルフなど、手首の力に頼ったフォームだと腱鞘炎を起こしやすくなります。
股関節や肩甲骨など、体幹から連動して動かすよう、フォームを一度見直してみましょう。
・日常動作
重たいものを持つ際「脇を締める」「肘を曲げるようにする」といった点を意識すると、手首にかかる負担を軽減できます。
また、赤ちゃんや荷物などは、骨盤や胸に乗せるようにして持つと、腱鞘炎の予防に有効的であるといわれています。
クラル八王子整骨院の
【腱鞘炎】アプローチ方法
当院では腱鞘炎になった理由を調べるために、カウンセリングとエコー検査を行います。
腱鞘炎を引き起こす原因となった動作を見つけ、的確なアプローチを行っていきます。
腱鞘炎のおもな原因は、同じ動作の繰り返しによる患部のオーバーユース(つかいすぎ)であるといわれています。
オーバーユースにより、腱や腱鞘に摩擦が生じることで炎症が発生し痛みを引き起こします。
特に手や指で発症することが多いため、日常生活に支障をきたすケースが多くみられます。
当院では①筋膜リリース②超音波ハイボルト療法③固定療法の3つの施術を、状態によって組み合わせて行います。
①筋膜リリース
前腕の筋肉と癒着を起こした腱部分に手技でアプローチを行い、スムーズな筋肉の収縮運動ができるような改善を目指します。
②超音波ハイボルト療法
炎症を落ち着かせて、癒着した組織の滑性を改善します。
③固定療法
初期はアイシングとキャストという固定具を用いて患部の安静に努めます。
日常生活でも支障をきたすケースでは患部を固定して安静な状態にし、使用を最小限にしていただくことで、炎症や腫れ、疼痛の緩和を目指します。
著者 Writer
- 笹原 一人
(ササハラカズト) - 所有資格: 柔道整復師、フォームソティックス取扱認定、スポーツ活法認定
生年月日:1986年4月10日
血液型:A型
出身:東京都国立市
趣味:筋力トレーニング
得意な施術:腰痛施術
ご来院されるお客さまへ一言:本気で治したい方全力でサポートします。
当院のご紹介
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クラル八王子整骨院
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