EMSトレーニング

「健康のために運動が大事なことはわかっているけど、なかなか続けられない」
「トレーニングの方法がよく分からない」
運動、特に筋トレについて上記のようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか？

EMSは筋力トレーニングを目的として行われる、電気施術です。
特に当院の使用するEMSは、市販のものとは違って、深層の筋肉まで簡単に鍛えられることが期待できます。

こちらのページでは、「EMSトレーニング」を主題に、機械の仕組みや特徴、施術によるメリットを詳しくご紹介しています。
運動不足を解消したいという方はもちろん、肩こりや腰痛、膝痛など身体の痛みを改善・予防したい方におすすめです。

EMSは電気を利用して、楽に筋トレができる機械になります。
通常のトレーニングでは鍛えづらい、深層の筋肉（インナーマッスル）まで鍛えられることが大きな特徴です。
こちらでは、EMSがどういった機械なのか、仕組みやメリットをご紹介します。
合わせて、インナーマッスルの重要性についても確認していきましょう。

インナーマッスルとは、身体の奥にある深層筋のことを指します。
一方、表層筋のことはアウターマッスルと呼びます。

●代表的なインナーマッスル

インナーマッスルと言うと、体幹の筋肉をイメージされるかもしれません。
しかし、インナーマッスルは深層筋を指すため、上肢や下肢にも存在します。

・腹横筋（体幹）

腹筋の最下層にある筋肉です。
コルセットのように体幹を支えるとともに、腹圧を高めたり、排泄を補助したりする役割もあります。

・骨盤底筋群（体幹）

骨盤の下をハンモックのように支える筋肉です。
尿道や肛門を締める、内臓の下垂を防ぐといった働きがあります。

・棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋（肩関節）

肩甲骨と上腕骨をつなぎ、肩関節の安定感を高める筋肉です。

・腸腰筋（股関節）

背骨から骨盤に付着し、腰椎の彎曲を保持しています。

●インナーマッスルの役割

インナーマッスルには、次のような役割があるといわれています。
筋力低下によるデメリットも合わせてご紹介します。

・関節の安定感を高める

インナーマッスルは、深層で関節の位置を安定させる役割があります。

関節運動では、アウターマッスルのほうが出力が大きい傾向にあります。
しかし、インナーマッスルの低下から関節が不安定になっていると、滑らかな動きができなくなってしまいます。

・姿勢を保持する

インナーマッスルは、背骨や骨盤など身体の土台部分を深層で支えています。
そのため深層筋が弱くなると、同じ姿勢の維持が困難になるといわれています。
また、身体のバランス感覚が悪くなり、転倒にもつながりやすくなることが考えられます。

・内臓の位置を支える

体幹のインナーマッスルは、内臓が下垂しないよう、位置を支える役割があります。
そのためインナーマッスルが低下すると、内臓の位置がずれて、胃腸や生殖器などが正常に働きにくくなるといわれています。

EMSは、筋力トレーニングを目的として行われる電気施術になります。
・Electrical（電気）
・Muscle（筋肉）
・Stimulation（刺激）
の頭文字をとった言葉であり、電気刺激によって強制的に筋肉を収縮させることでトレーニングを行います。
筋力アップはもちろん、痛みの改善・予防の効果も期待できます。

●EMSの使用方法

鍛えたい箇所に専用のパッドを貼って電気を流していきます。
横になっていただくだけで、特に運動をする必要はありません。
施術時間は約30分間です。

最初は身体の土台となる、腹部や脇腹、腰部を鍛えていきます。
そして、ある程度体幹が鍛えられたらニーズに合わせてパッドの場所を変えることがあります。

EMSがよく使用される症状としては、膝痛（大腿四頭筋）、産後の不調（骨盤底筋群）、四十肩・五十肩（肩関節）などがあげられます。

●EMSの特徴

当院のEMSは、低周波と高周波を組み合わせた「複合高周波」を流せることです。

・低周波とは

低周波は1000Hz以下と低い周波数の電気です。
皮膚抵抗が大きく、おもに表層の筋肉を動かす働きがあります。

・高周波とは

高周波は10000Hz以上の高い周波数の電気です。
皮膚抵抗が小さいため、深層の筋肉にまで刺激を加えられるようになっています。

・複合高周波とは

複合高周波は、低周波と高周波の組み合わせになるため、表層にあるアウターマッスルから深層にあるインナーマッスルまで幅広く電気刺激を加えることができます。
市販のEMSでは、低周波にとどまることが多く、表層の筋肉（皮膚から数cmほど）しか動かせません。
一方当院の複合高周波では、10cm以上深層まで通電できるといわれています。

●EMSトレーニングで期待される効果

・筋力（インナーマッスル）の強化

EMSの複合高周波によって、腹横筋や腸腰筋、骨盤底筋群といった、インナーマッスルを効率的に強化できるといわれています。

・代謝の向上

筋力を鍛えることで、代謝のアップを期待できます。
特にインナーマッスルは、脂肪燃焼効果の高い赤筋が多いといわれているため、期待できる効果も大きいといえます。

・体温の上昇

筋肉による熱産生が向上するため、体温が上がりやすくなります。

●EMSトレーニングで改善が期待される症状・メリット

・肩こり、腰痛

インナーマッスルの強化で体幹が安定し、猫背や反り腰といった姿勢不良の改善が期待できます。
背中を伸ばした姿勢が維持できると、上半身の緊張もやわらいでくるため、肩こりや腰痛の緩和につながります。
特に施術とEMSを組み合わせることで、症状の根本改善や再発の予防も目指すことができます。

・膝、股関節の痛み

体幹とともに、太ももの筋力を鍛えておくと、「変形性膝関節症」「変形性股関節症」といった下肢の痛みの改善・予防が期待できます。

・冷え、むくみ

トレーニングによって代謝が向上するため、冷えの解消が期待できます。
また、循環が改善し老廃物の排出が促されることで、むくみの解消にもつながります。

・痩身

EMSトレーニングによって、お腹まわりの脂肪燃焼を高められるといわれています。
また反り腰が改善されると、ポッコリと出たお腹も引っ込みやすくなります。
※痩せるためには、食事の管理も必要です。

・競技力の向上

複合高周波によって、コンタクトスポーツやバレエ、ダンスなど、運動に必要な体幹筋力を効果的に行えます。
骨格が安定すると、体幹と末端部分（上肢・下肢）が連動した、しなやかな身体のつかい方ができるようになると考えられています。

・ケガの防止

EMSでは、転倒や間違った身体のつかい方によるケガの予防を期待できます。
体幹が安定していると、つまづきや衝突などによっても転倒しにくくなるためです。
また、身体の動きが滑らかになるため、関節や筋肉にかかる負担を軽減させることができるともいわれています。

当院では複合高周波EMSを使用することにより、効果的にインナーマッスルを鍛えるトレーニング法で、正しい姿勢・軸の安定、体幹の強化が期待できます。

また、インナーマッスルは赤筋線維であるため、赤筋線維を刺激・トレーニングすることで長寿物質といわれているアディポネクチンが増え、姿勢や痛み、血液検査数値の改善や糖尿病の予防なども期待できます。

姿勢が悪くなる原因のひとつとして姿勢保持筋であるインナーマッスルの筋力低下があげられます。
筋力低下によって引き起こされた症状に対して、筋力強化を行うことで姿勢維持力を高め、姿勢の悪さから生じている痛みやしびれを改善できる可能性があります。
筋力を鍛えるとともに骨格を矯正することで、正しい姿勢の維持にもつながるため、EMSは骨格矯正とセットで行っていただくことをおすすめしています。