坐骨神経痛は
幅広い年代でみられます
お尻や太もも、ふくらはぎにかけて、痛みやしびれを感じる場合は「坐骨神経痛」が疑われます。
背骨の変性が生じる中高年の方に多くみられますが、スポーツや重労働で身体を酷使していれば、若い方にも発症する可能性はあります。
生活習慣を改善せず、そのまま放置していると、最悪手術が必要になるケースもあります。
神経痛が起こるメカニズムを理解して、適切なケアを行っていきましょう。
こちらのページでは、坐骨神経痛のおもな原因と症状の特徴、ご自身で行える対策をわかりやすくまとめています。
坐骨神経痛でお悩みの方、予防を行いたい方に目を通していただけますと幸いです
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目次
このようなことに悩まされていませんか?
- じっと座っていると、お尻がしびれてくる
- 痛みによって長い距離を歩けない
- 坐骨神経痛の対処法がわからない
- 前屈みになると太もも裏がピリッと痛む
坐骨神経痛のおもな原因と症状
坐骨神経痛とは
慢性的な腰痛から「坐骨神経痛」へとつながる方が多くみられます。
坐骨神経痛を発症すると、下半身に生じる痛みや違和感などから、日常生活の大きな支障となることが考えられます。
スムーズな対策が取れるよう、こちらにて、坐骨神経痛のおもな原因と症状を詳しくみていきましょう。
坐骨神経痛について
坐骨神経痛とは、下半身に生じる痛みやしびれの症状の総称をいいます。
何かの病名というわけではなく、腹痛や頭痛と同じように、症状をあらわした言葉になります。
●坐骨神経とは
坐骨神経は、腰椎や仙骨からでた末梢神経の一種です。
背骨からでた坐骨神経は、梨状筋の下を通って、骨盤後面(お尻)〜太もも裏側〜すね、ふくらはぎ、足部(足の甲、足裏)へと走行します。
この坐骨神経が、何らかの原因で圧迫、刺激されることで痛みやしびれを起こすと考えられています。
一般的に神経というと、細い繊維をイメージされるかもしれません。
しかし坐骨神経は、一番太い箇所ではボールペンほどの直径があり、長さは約1mほどあるといわれています。
【坐骨神経痛のおもな原因】
坐骨神経痛を起こす原因には、「背骨の病気」や「筋肉の緊張」が考えられます。
●背骨の病気
・腰椎椎間板ヘルニア
ヘルニアは、椎間板の線維輪に亀裂が生じ、中からゼリー状の髄核が飛びでたものをいいます。
飛びでた髄核によって坐骨神経が圧迫され、坐骨神経痛の症状が生じると考えられます。
日常生活では「不良姿勢(猫背)」「中腰作業を頻繁に行う」「長時間の座り姿勢」などで、椎間板に負荷がかかりやすくなっています。
・腰部脊柱管狭窄症
脊髄が通る背骨のトンネル「脊柱管」が狭くなり、周辺の坐骨神経を圧迫、刺激したものです。
脊柱管が狭くなる原因には、おもに加齢に伴う骨の変性があげられます。
・すべり症
腰椎が前方にずれた(すべった)ものをいいます。
原因は明確になっていませんが、加齢に伴う椎間板や靭帯の変性などが考えられています。
●筋肉の緊張(梨状筋症候群)
坐骨を横に走行する「梨状筋」が緊張で硬くなると、坐骨神経を圧迫してしまうことがあります。
過度な運動や長時間の座り姿勢によって、梨状筋は緊張しやすいといわれています。
坐骨神経痛のおもな症状
坐骨神経痛には、次のような症状がみられることがあります。
●痛み、しびれ
坐骨神経が走行する、お尻から太もも裏、膝下、足・足裏にかけて生じる、痛みやしびれが坐骨神経痛のおもな症状です。
上記の箇所に一部だけ症状がでる場合や、全体に痛みやしびれが起こる場合もあります。
また症状の感じ方も「ピリピリしびれる感じがある」「筋肉が突っ張ったように痛む」「灼熱感がある」など、個人差があります。
●原因別の症状の特徴
ヘルニアや狭窄症など、原因によっても症状に特徴があります。
・ヘルニアの症状
ヘルニアでは、腰部を前屈すると症状が誘発されやすいです。
状態が悪化すると足先まで強くしびれ、座っている状態を維持できなくなることもあります。
ヘルニアは、若い男性に多く発症するといわれています。
・脊柱管狭窄症の症状
狭窄症では、背中を伸ばす動作にて、坐骨神経の圧迫が強まりやすくなっています。
また、歩行時に徐々に足全体にしびれや脱力感などを生じる「間欠性跛行」は狭窄症の特徴的な症状です。
間欠性跛行とは、長い距離を歩いていると坐骨神経痛の症状が強まり、座って休むと回復する状態をいいます。
症状がひどくなると、数十m歩くごとに、前屈みになって休息を入れないと歩けなくなるケースもあります。
・腰椎すべり症の症状
歩行時に、膝から膝裏まで片側の足に痛みを感じることが、すべり症の特徴です。
すべり症は、中高年以降の女性に多くみられるといわれています。
脊椎の病気によって脊髄が圧迫されると、両足に症状がみられることがあります。
加えて排尿障害や下腹部のほてり、歩行障害などがみられる場合は、手術が必要になるケースもあります。
・梨状筋症候群
梨状筋症候群では、「自分で股関節を外旋する」「他動的に股関節を内旋する」といった動作で、症状が誘発されやすいといわれています。
また、筋筋膜性疼痛に伴う坐骨神経様症状では、お尻の中臀筋、小臀筋という筋肉に炎症やこりが生じ、臀部から膝裏辺りまで痛みやしびれを感じることもあります。
坐骨神経痛はどのように
対処・予防すれば良いのでしょうか?
坐骨神経痛では、椎骨や筋肉による神経の圧迫が生じている可能性があります。
放置していると「痛みやしびれがでる→腰部、お尻の緊張がより強まる→神経がより圧迫される…」といった悪循環が生まれる可能性があります。
状態が悪化する前に、早めに対策を始めましょう。
こちらでは、ご自身で行える坐骨神経痛の対処法と予防法を詳しくご紹介いたします。
自分で行える坐骨神経痛への対処法
坐骨神経に沿ったしびれや痛みには、次のような対処が有効であるといわれています。
●温める
身体を温めると、神経痛が緩和しやすくなります。
温めることで緊張がやわらぎ、神経や血管への圧迫が軽減してくるためです。
・ホットパックやホッカイロを当てる
お尻(力を入れてくぼむ箇所、えくぼ部分)を中心に、足の付け根、お腹、腰部まわりまで温めると、より下肢の血行を促せます。
その際、低温火傷をしないように注意しましょう。
・入浴する
腰部やお尻の緊張が強い場合、入浴は湯船に浸かることをおすすめします。
少しぬるく感じる程度のお湯に10〜15分ほどかけてゆっくり浸かりましょう。
●ストレッチ、セルフマッサージ
ストレッチやセルフマッサージによって、お尻まわりの柔軟性を高めましょう。
入浴後の筋温が高い状態で行うと、より筋肉をゆるめやすくなります。
・お尻のストレッチ
1.床に座り、左膝を立てます。
2.左膝の上に右足の外くるぶしを乗せ、上半身を前に倒していきます。
3.反対側も同様に行います。
30秒ほどかけて、ゆっくりと筋肉を伸ばすようにしましょう。
・お尻のセルフマッサージ
ボール状のもの(ゴルフ、テニス、野球など)を使用して行います。
1.仰向けに寝て、お尻の下にボールを置きます。
2.自分の体重を利用して、お尻の筋肉をほぐしていきます。
押してみて痛気持ちいい箇所を重点的にほぐしましょう。
※膝をまっすぐに伸ばした状態よりも、股関節を外側に開いたカエル足の状態にしてほぐすことをおすすめします。
股関節を外旋すると、お尻の緊張が緩んでくるためです。
●寝方の工夫
就寝中は、しびれがでる側を上にして横向きで寝ると、症状が緩和することがあります。
横向きでは、上側になった腰部や臀部の緊張が緩んでくるためです。
仰向けの場合は、膝の裏に枕を入れて少し膝が曲がるようにすると、腰部の神経圧迫が軽減しやすくなるといわれています。
日常で行える坐骨神経痛の予防法
痛みやしびれが落ち着きましたら、再発しないよう日頃から予防も行いましょう。
●適度な運動
坐骨神経痛には、下半身の筋力強化が重要になります。
筋力が低下すると、下肢への血行不良を起こし、痛みやしびれを生じやすくなるためです。
ご自身でも継続しやすい運動には、ウォーキングやヒップリフトがあげられます。
・ウォーキング
毎日20〜30分ほど歩く時間を作りましょう。
ウォーキングは、第二の心臓とも呼ばれるふくらはぎの筋肉をつかうため、下肢の血流改善に有効であるといわれています。
やや大股で歩くようにすると、股関節まわりの筋肉もしっかりと動かせます。
・ヒップリフト
1.仰向けに寝て、両膝を90度に立てます。両手は横に置き、身体を支えるようにします。
2.太ももから背部の力を使って、お尻を浮かせていきます。
3.肩から膝が一直線上になる高さで3秒ほどキープします。腰を反らさないようにすることがポイントです。
上記のトレーニングを、10回を目安に繰り返しましょう。
●正しい姿勢の意識
腰椎への負担を軽減するため、普段の姿勢を見直してみましょう。
見直す際には、次のポイントを意識してみてください。
・立っているとき、座っているときに関わらず、骨盤を立てるようにする。
・顎を軽く引き、肩甲骨の上に頭を乗せるイメージで、自然と背中を伸ばす。
骨盤が前方、後方に傾く場合は、下腹に力を入れて骨盤を立てるようにしましょう。
腹圧を意識することで、体幹であるインナーマッスルの活性化につながります。
●長時間の同一姿勢を避ける
座り姿勢が長く続くと、腰やお尻の緊張を強めてしまいます。
デスクワーク中も、30分ごとに身体を動かす時間を作るようにしましょう。
●腰を過度に反らしたり、屈んで長時間作業しない
「腰を反らす」「背中から前屈みになる」「腰をひねる」といった姿勢は、腰椎への負担となります。
日常生活では、なるべく上記のような姿勢をとらないようにしましょう。
クラル八王子整骨院の
【坐骨神経痛】アプローチ方法
当院では坐骨神経痛は身体のゆがみが原因となり引き起こされていると考えています。
どれだけ施術を行っても身体のバランスが整っていないと、また症状を繰り返してしまう可能性があります。
そのため、痛みやしびれが起こる原因となっている動作や姿勢の確認をします。
その後、整形外科的検査法で原因を徹底的に見つけ出し、症状の出ている部分の痛みを取り除く施術を行います。
骨盤のゆがみや姿勢が原因の場合は、①骨盤矯正や②特殊整体療法を提案いたします。
①骨盤矯正
骨格にアプローチを行い、神経、血管の圧迫を取り除いていきます。
骨格が矯正され、全身のバランスが整うと、症状の原因の一つである「筋肉の緊張や筋力低下」の緩和が期待できます。
筋肉の柔軟性や筋力が戻って正しい動きができるようになることで、再発を繰り返さない身体へと変化していくでしょう。
②特殊整体療法
筋肉の硬縮や筋膜の癒着が症状を引き起こしている場合には、手技にて全身の筋肉や関節を調整して患部にかかる負担を軽減させます。
筋肉や筋膜の滑走性がスムーズになることで症状の緩和が期待できます。
著者 Writer
- 笹原 一人
(ササハラカズト) - 所有資格: 柔道整復師、フォームソティックス取扱認定、スポーツ活法認定
生年月日:1986年4月10日
血液型:A型
出身:東京都国立市
趣味:筋力トレーニング
得意な施術:腰痛施術
ご来院されるお客さまへ一言:本気で治したい方全力でサポートします。
当院のご紹介
ABOUT US
クラル八王子整骨院
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